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2006年08月12日

君は真実を知っているか?  『御伽草子』

『御伽草子(上)(岩波文庫)』(注:市古貞次校)
『御伽草子(下)(岩波文庫)』(注:市古貞次校)


 平安時代から、様々な物語が作られ、それらは一般に御伽草子と呼ばれました。その数数百篇以上。
 この本『御伽草子』は、江戸時代の中期に大阪の書肆、渋川清右衛門が数ある御伽草子の中から23篇を選び『御伽文庫』、『御伽草紙』として刊行したものです。

 絵本です。挿絵があるというだけで、絵がメインではありませんが。
 (この岩波の『御伽草子』にも挿絵が入っています。底本と同じものらしい。)

・・・『御伽草子』について、詳しくは、この本の“解説”のところに書かれています。


 なぜ私がこれを読んだのか。

 中学の古文で、『浦島太郎』を読んだことがあった。教科書に載っていたし。

 そのとき、先生が、「原書を読んでみるといい」と言ったので、読んでみることにした。
 教科書には一部しか載ってなかったんです。

 まぁ、たいていの人は、薦められても読むことはなく、
 そのときも、クラス内、というか学校内で、読んだのは私一人。(・・。)



<衝撃の事実1>
 一番最初にをいじめたのは浦島太郎である。

 浦島太郎は、子どもたちからを救った英雄のように思われがちですが、それは現代版うらしまたろうでの話。
 長い間語り継がれた浦島太郎では、浦島が亀になんらかの方法で・・・。
 こどもたちはいつ頃登場するんでしょうか。

 一歩間違えばは死ぬところでした。


<衝撃の事実2>
 竜宮城のあった場所は、地上
 ヒラメやタイの舞踊りなんて・・・
 昔の人は、水中で呼吸ができないことを知っていたんですね。


<衝撃の事実3>
 浦島と結婚することを約束する。
 などなど。
 まぁ、の怪婚話です。

 さらに古いものでは、日本書紀、万葉集などがあるので、そっちのほうも読んでみたいと思っています。
 一番最初は丹後の国の風土記に書かれたものだそうですが、風土記は残ってないらしい。

日本書紀バージョンは、読みました。
http://eeoe.seesaa.net/article/24152401.html


 ちなみに、木幡狐は女と狐の怪婚話。


<衝撃の事実4>
 一寸法師が姫と一緒にいるようになったのは、一寸法師の策略。
 「いかにもして案をめぐらし、わが女房にせばやと思ひ、・・・」
 そこまで考えての行動だったわけです。


<衝撃の事実5>
 打出の小槌を振ったのは姫ではなく、一寸法師
 一寸法師は、自分で小槌を振って大きくなったのです。


 鬼は、一寸法師から逃げていくことになります。
 これは現代でも同じように描かれていますが、昔の記述には、当時の文化も伺えます。
 鬼はどこへ逃げていくのか。
 中国では、部屋のその方角の隅に死者を埋葬していました。


 いちばん面白いと思ったのは『御曹子島渡』です。
 『梵天国』もかなり面白い。

 『御曹子島渡』は、義経がかねひら大王のところへ行く物語。
 『十五少年漂流記』ではないが、冒険物。(話は短いし。)
 RPGを本にしたもの、といえばわかりやすいか。

 『梵天国』は、昔の思想なんかが強くあらわれている話だと思う。


 この本自体、短い話を集めたものなので、話は全て短いです。
 長くても40ページ未満です。
 短いので3ページ。二十四孝の1話ともなると、1ページ未満。

 イラストもまた面白いです。
 今だったら絶対にマンガにも出てこないような絵が描かれていますから。
 昔の思想が反映された絵となっています。

 話も、神や仏がかかわってくるものが多い。
 現代の話ではめったに見られないことだ。
 昔の人が神仏を敬っていた証拠だね。


 この『御伽草子』に入っているのは、
文正さうし
鉢かづき
小町草紙
御曹子島渡
唐糸さうし
木幡狐
七草草紙
猿源氏草紙
物くさ太郎
さざれ石
 (以上上巻。あとは下巻。)
蛤の草紙
小敦盛
二十四孝
梵天国
のせ猿さうし
猫のさうし
浜出草紙
和泉式部
一寸法師
さいき
浦島太郎
横笛物語
酒飲童子



 読みやすいのは、・・・
 『二十四孝』 とっても短い話を24個集めたもの。短いからすぐ読める。
 『和泉式部』 短い。
 『さざれ石』 かなり短い。面白さはあんまりだけど。
 『浦島太郎』 あらすじがわかっているので普通に読める。これも、短い・・・かな。
 『一寸法師』 同上。



 『さざれ石』って聞いたことありますよね?
 『君が代』に、「さざれいしの 巌となりて」って部分があります。
 その、(今では歌となっていますが)短歌

          きみがよは ちよにやちよに さざれいしの
                  いわおとなりて こけのむすまで

は、『さざれ石』の中に出てきますょ。


『御伽草子(上)(岩波文庫)』(注:市古貞次校)
『御伽草子(下)(岩波文庫)』(注:市古貞次校)

 『鉢かづき』は日本のシンデレラ物語といわれる。長い。


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一度は読んでおきたい本!posted by けんじ at 22:24 | Comment(4) | TrackBack(0) | 文学に浸る本
2006年06月09日

読みやすい名作 『坊っちゃん』

『坊っちゃん(講談社青い鳥文庫)』(夏目 漱石)

 僕がこれを読んだのは、小学生のとき。
 中学年だったか高学年だったか。

 小説に特に興味はないが、小中学生の頃は、有名な人のものは読んでいた。

 感想は・・・おもしろかったです。
 『車輪の下』のときとほとんどかわらない感想ですけど。たらーっ(汗)

 “いい”という評判の、『車輪の下』を読んだときに思ったのだが、
 話の進行が、『車輪の下』と似ている。
 たしかに日本人が書いた日本人の話だけれど、どちらも、ひとりの人物が成長していくのを描いている。
 そのいきいきとした描写がよかったのではないかと、今にして思う。

 この本は、できたときから“おもしろい”という評判があったそうです。


・・・実は、この本は、小学生向けに書き下ろされています。

 というわけで、夏目 漱石が書いた『坊っちゃん』の本を紹介します。

 やはり原書は岩波か。
 ほかにもありますが。
 ほかのものは、右下のサーチボックスから探せますよ。


 『坊っちゃん』といえば、日本だけでなく、いまや世界でも知られています。
 つまり・・・英訳版があるということです。

 それがこちら(下)。
 (個人的には、あえて英語で読む必要はないと思いますが。)

 左側のは、講談社から出ているもので、文庫サイズ。

 右側は、なぜかめちゃめちゃ高額な『坊っちゃん』。ハードカバーバージョンもあるみたいです。『坊っちゃん』コレクターにはたまらないexclamation&question


 右下のボックスから探せますので、どうぞご自分のお好きなものを。





『坊っちゃん(講談社青い鳥文庫)』(夏目 漱石)


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一度は読んでおきたい本!posted by けんじ at 19:47 | Comment(5) | TrackBack(0) | 文学に浸る本
2006年06月08日

ゲームもここから 『三国志』



 いまや知らない人はいないであろう『三国志』。
 正しくは『三国志演義』。中国では“三国演義”といわれているんだそうな。

 書いた人は、言わずと知れた羅 貫中。


 僕がこの書をひらいたのは、小学校3年生ぐらいのとき。
 親に本を渡されて。

 しばらく読んだんですけど、長いし、登場人物は多いしで、毎回200ページぐらい読んでは挫折していました。
 200ページでは、上巻すら読み終えていない状態です。


 で、その三国志演義をどうやって読み終えたのか。

 時は高校3年。
 やりましたよ、三国無双3。(ついでに猛将伝。)

 中古だとめちゃくちゃ安くなってますね。
 ハイパーとか、スーパープレミアムボックスとかいうのもあるみたいで。
 (興味のある方は、右下のサーチボックス等からどうそ。ここからクリックしてアマゾンで検索することもできますし。)

 で、このゲームをやって、・・・
 キャラを自然に(?)覚えたわけです。
 とくに意識しなくても、やっているとそのうち覚えます。


 それで、キャラは、(幸か不幸か)イメージとともに記憶できて、三国志演義を読む準備ができました。
 (キャラのみならず、場所もイメージとして記憶できます。)

 実際に三国志演義を読んでみると、誰がどこでなにをしたのか、それがすぐにわかるようになっていました。


 で、下手なりにも評価をしてみると・・・
 個性的なキャラが、大陸をめぐって様々な戦略で争うのが、醍醐味だと思います。


 (この本は、小学生向けに書き下ろされています。)

『三国志 上(岩波少年文庫)』(羅 貫中)(訳: 小川 環樹, 武部 利男)
『三国志 中(岩波少年文庫)』(羅 貫中)(訳: 小川 環樹, 武部 利男)
『三国志 中(岩波少年文庫)』(羅 貫中)(訳: 小川 環樹, 武部 利男)

<注意>
 世の中には、『三国志演義』と『三国志』があります。
 前者はフィクション交じりの小説、後者は歴史的書物です。


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一度は読んでおきたい本!posted by けんじ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文学に浸る本
2006年05月07日

名作、読んだことある? 『車輪の下』

『車輪の下(集英社文庫)』(ヘルマン ヘッセ)

 既に知っている人も多いこの作品。
 僕は“小説”というものを自分から読むことが少ない。有名なものには手を出したこともあるが。

 この本は、中学2年生のときに読んだ本。

 クラスの中に、よく小説を読むヤツがいて、そいつが薦めてくれた。

 小説についてなにがいいとか きかれても、答えることのできない私だけれど、この本は、おもしろかった。

 次のページが読みたくなる、そんな感じで。


 アマゾンのレビューは五つ星。


 昔は“おすすめの本”を友達から紹介されたりすることも多かったが、今ではそういうこともなくなった。(・・)
 あ、いや、ちょっと前にコメントで紹介してくれた人がいた。


 “この本いいよ〜”と薦めても、全く読む気のない人、いますよね〜

 中学や高校できかれたことがあるので、最適と思われる本を薦めたりしたんですが。
 読めば絶対成績上がるのに〜、などと思ったこともあります。

 あと、いい勉強法をすすめても、まったくやろうとしない人。
 “いい勉強法ない?”って聞いてきたにもかかわらず。
 聞くだけ聞いて成績急降下って人もいたし。


 左のものが一番安い。岩波がいいという方は右からどうぞ。
 (注:中古の最低価格はどれも同じです。)

 原書を読みたいという方は、下からどうぞ。ドイツ語です。
 もしくは、ご自分で探してみてください。サーチボックスつけました。
   


『車輪の下(集英社文庫)』(ヘルマン ヘッセ)


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一度は読んでおきたい本!posted by けんじ at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文学に浸る本
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